日付
2001/6/22(金)
セットリスト
1.角の向こうでワルツ
2.悪魔と踊れ
-MC-
3.意外な人
-MC-
4.もっとぎゅうっと
5.いつだってさよなら
6.真夜中のドライブイン
-MC-
7.星の終わりに
レポート
この日のライブは坂本サトルの企画。まずはその坂本サトルのMCからイベントスタート。イベント名「BELLOW / 2001」は「2001年に吠える」という意味だとか。
まず出演者の紹介を、ということで高橋くんが呼ばれてトーク。高橋くんはボーダーの長袖シャツだったんですけど、それを見た坂本氏
「これ、ステージ衣装?これ朝も着てたよね?(笑)」
と発言。しかも鎖骨のあたりにTシャツが見えていたらしく
「Tシャツ見えてるよ(笑)」
でも坂本氏も人に突っ込めるほどたいした服着てなかった気が(おい)。高橋くんはマイクを持ってなかったので、殆ど「いえ」とか「特に無いッス」とか、その程度のことしか言わず。
一旦引っ込んでまた登場。あ、立ち位置がちょっと違いました。上田さんが右側に。なんか見慣れない感じ。右から上田、高橋、鹿島、HONZIの順。
ライブは高橋くんのアコギからゆったりとスタート。「角の向こうでワルツ」だ。あー、これ聴きたかったんだよー。嬉しい。5月の新宿タワーでもやったけど、その時とは全然雰囲気が違う。もちろんHONZIが居るからってのもあるけど、やっぱり室内だからかなあ?何となく怪しげな雰囲気がピッタリはまってる。鹿島さんはいつものウッドベースじゃなかった。後のメンバー紹介ではコントラバスと言っていたので、たぶんそれでしょう(いいかげん)。HONZIを見るのは初めてじゃないんだけど、じっくり見てみると面白かった。時々、バイオリンの弦を指で弾くんですね。あれが凄く良かったな。
続いては聴きなれないベースのイントロ。何となく怪しげ。そこに絡むHONZIのバイオリン&上田さんのピアノ。何だろう?「悲しみのテーマ」?「シーラカンス」?なんとなくそのへんっぽく聞こえたんだけど、高橋くんのコーラスで気づく。「悪魔と踊れ」だ。ほー。イントロがちょっと変わっただけで全然わからないもんだなあ。コサノさんとの2人組の時のようなダンサブルな感じとは、ちょっと違う。これも良かった。高橋くんはアコギだったかな?あんまり弾いてなかったけど。
「どうもこんばんは、高橋徹也と申します」
と軽く挨拶。そして
「意外な人という曲を」
高橋くんはエレキに持ち替えて「意外な人」。いつもよりテンポやや早め、かな?今日も後半のコーラスが切ないですねー。しみじみ。あ、ちなみにHONZIはこの日はバイオリンのみ。コーラスはやってませんでした。曲が終わって、メンバー顔を見合わせて笑ってた。なんだ?
「メンバー紹介を」
といってメンバー紹介。
「緊張した」
「もう練習するの止めよう」
おいおい(笑)いきなり何を言い出すんだか…(しかしこの発言の真意は後にわかることに)
「確かに家から同じ服で来たんですけど」
「Tシャツは、これ見えてていいんです」
はははは(笑)。坂本氏に言われたことを気にしてたんでしょうか。静かな怒り?(笑)
「普段から洋服とか気を使うし」(セントジェームスのボーダーシャツだったらしいです)
「どうですか。って感じで…猪木。」
「猪木とか長島とか好きなんですよ。…体毛だけで充分、みたいな」
なんかこれは妙に納得。や、体毛が、とかじゃなくて(笑)。 高橋くんってちょっと長島っぽいよね…(笑)
やや長めのMCの後は「もっとぎゅうっと」。上田さんのキーボードが印象的。割とHONZIは控えめだったかな?後半のアップテンポな部分はちょっとバトル!な感じで。高橋くんはエレキでした。
で、高橋くんはギターを置いてお馴染みのイントロ。「いつだってさよなら」です。中盤でこの曲、ってあんまり無いパターンかな?最初か最後っていうイメージがある。1コーラスは高橋+上田のシンプルな感じ。そして2コーラス目から鹿島+HONZIが入ってくる。うーん、素晴らしい。でも高橋くん、ちょっとだけ歌がきつそうだった。一回、声が微妙に裏返ってたし。
しーんと静まった場内。うん、凄くいい感じだなー。こういう雰囲気は大好きです。そして美しいアコギのイントロ、「真夜中のドライブイン」! あー、ちょっとこの流れは凄い。イントロの瞬間にグッときた(でもその後のファルセットは少し厳しかったか?)。 それにしても、この曲がこんな風にライブのハイライトになるなんて夢にも思わなかったなあ。上田さんが戻ってきてから、アコースティックでの目玉になってると思う。この日も跳ねる鍵盤が、泣きそうになるくらい良かった。それにHONZIのバイオリンが絡むんだよ?後奏とか、もう!!凄く幸せな気分になりました。個人的には、この日のベストソング。
ここで高橋くん、ちらっと時計を見る。ライブ告知をして、最後の曲へ。「星の終わりに」ああ、この曲があったかー、という感じ。
という7曲40分。はっきり言ってあっという間だった。まだ30分もやってないんじゃないの?と思ったくらい。もっと聴きたい!!久々にそう思ったなあ。 別に満足してない、という訳じゃないんだけど。やっぱりHONZIが凄かったなぁ。 そして、初めての編成ということもあってか、バンドに凄く緊張感があったと思う。 いい意味で。だからこっちも自然と、聴くのに集中してしまう。 短く感じたのはそのせいかも。
という訳でまたこの編成で見てみたい!と思わせるライブでした。
んで。
ライブ後にちょろっと上田さんとお話しました。「今日はすごい面白かった」と上田さんも言ってました。うんうん、そうだろうなあー、なんて思ってたら
「練習してなかったから」
へ?(笑)
実はですね、HONZIとは合わせて練習をしてなかったらしいんです。 前日にスタジオ取ってたのに、HONZI来なかったらしくて。
「ほとんど曲知らないのに」
「だから1コーラス目でだいたい掴んでから来る」
みたいなことを言ってて!(驚き) はっ、そう言われてみれば1コーラス目はHONZI、わりと静かにしてたような!(笑)つーか、それ凄くないか??マジでビックリした、それ聞いて…曲知らないでやってたとは思えないって、あの演奏は。すげー。(感嘆)
だからみんな緊張してたという(笑)。「HONZIが何やるかわからんから」だって。 それで高橋くんは「練習するの止めよう」って言ってた訳ですね。練習しなくても出来るぞ、と(笑)。いや、マジで言われなきゃ気づかないって、あれ。
という訳で(2度目)、ライブ後に更に感嘆させられたライブ。
(2001/6/23 記)