チャイナカフェ

高橋徹也ファンのブログ

ワンマンライブ "夜に生きるもの" @下北沢CLUB Que

日付

1998/6/13(土)

編成

高橋/鹿島(Ba)/須貝(Dr)/上田(Key)/関口(G)

セットリスト

-OPENING-「夜に生きるもの」のアウトロ
1.真っ赤な車
2.ナイトクラブ
3.人の噂
4.鏡の前に立って自分を眺める時は出来るだけ暗い方が都合がいいんだ
5.人の住む場所
-MC-
6.夕食の後
7.悲しみのテーマ
8.女ごころ
9.ベッドタウン
10.最高の笑顔
-MC-
11.チャイナ・カフェ
12.新しい世界
13.夜に生きるもの

レポート

夜に生きるもの」発売後、初のライブ(そしてワンマン)。明らかに会場の期待は高く、また高橋徹也がどんな奴か見極めてやろう!的な熱気に包まれていた(と思う)。 sold outじゃなかったけどね…

ライブは8時からスタートだった。客層はくっきり分かれていた気がする。最近の変化に戸惑いつつある1stからのファンと、「夜に生きるもの」にぶっ飛ばされたファン。もちろん1stからのファンでも「夜に生きるもの」にガツンとやられた人もいるだろうが、この日を境に前者は殆どいなくなったと思われる。

オープニングは「夜に生きるもの」の最後のリフレイン。アルバム同様に、いつまでも続くような感覚に襲われる。そして、これまたアルバム同様にそのリフレインは突然終わりを告げ「真っ赤な車」のイントロが。何かね、もう無意味に「勝った!」って思った(笑)。その時点で圧倒的だった。

3曲目「人の噂」。1stと「夜に生きるもの」の橋渡し的な役目のこの曲。ライブであんなボーカル再現できるのか?と疑問だったが、バッチリだった。やはり歌もうまい。安心して見ていられる。

そして高橋くんの弾くギターはカッコいい。あれだけの豪華メンバーをバックに揃えて、それらの音に決して負けないギター。いや、むしろ一番おかしいくらいだ(笑)。キ●ガイじみてる。「鏡の前に立って自分を眺める時は出来るだけ暗い方が都合がいいんだ」の後奏、高橋くんの弾くギターだけが騒がしく鳴り響く。かなり笑った覚えがある。凄すぎて。何をそんなに鳴らしとんだ、っていうか。

CDとはかなりアレンジの違う曲もあった。「夕食の後」なんかはサックスがいないので、当然ギターが中心になるのかと思いきや、その逆で更にギターが減ってた気がする。(ちょっとうろ覚えなんだけど)すごくシンプルな音に、高橋くんのボーカルが響いてたような覚えが。

この当時「悲しみのテーマ」「ベッドタウン」は新曲だった。アルバムが出たばっかりなのにまだ新曲があるのかー、と驚いたもんだ(その後、彼の新曲創作意欲はこんなもんじゃないということを思い知るんだけど)。

「最高の笑顔」はかなりの盛り上がりを見せた。アコギを弾き、体を悶えさせ(?)歌う高橋。そして「チャイナカフェ」。どうもこの曲にはその昔「振り付け」があったらしい(?)ビデオクリップからヒントを得たのだろうか?この日はそれをするファンも何人かいたが、当然今は見かけない。これもそういえばアレンジが違った気がする。ていうか「チャイナカフェ」はいくつもアレンジがあるような…

そしてこの日のハイライトは間違いなく「新しい世界」だった。ここまで高橋くんは歌と同じくらいの武器と言ってもいい、ギターを手放すことはなかった。でも、この曲で彼はハンドマイクで歌った。不器用に体を揺らし、長い手足を窮屈そうに動かしていた。それはさっきまでのギターを持った時の完璧な立ち振る舞いじゃなかった。無茶苦茶、変だった。ぎこちなかった。でも、それがどうしようもなく良かった。涙が出た。どこまでも伸びていくメロディー。倒れそうになるくらい良かった。

そしてその感動の余韻に浸る間もなく「夜に生きるもの」。そして終わらないと思えるアウトロを聴いていて、ライブが始まったばかりのような錯覚に陥りつつ。完璧なライブだった。アンコールなし。いや、いらないでしょう。完全に「夜に生きるもの」を体現したライブ。同時に高橋徹也が本物だということを証明したライブ。

この日僕は最前で見てたんだけど、高橋くんって背が高いんだよね。だから下から見上げるような形だったんだけど、前髪の隙間から見える彼の目つきは恐かった。僕は何となくミッシェル・チバに似たものを感じた。それは当時僕がミッシェル大好きだったからというのもあるだろうけど。何か「恐怖」を感じたんだよね。

あとこの日思ったこと。関口さんおかしい(笑)。変な帽子はかぶってるし、動きはおかしいし、ふと見るとギター弾いてないし。でも何か奇妙な音が聴こえた時に関口さんの方見ると、たいていそこのギターから鳴ってるんだよな(笑)。明らかにギターっぽくねー、っていう音。高橋バンドの飛び道具。

ライブ終了後、山崎洋一郎を発見。当時の僕は山崎シンパなので、興奮しながら「や、山崎さん!これ記事にしますか?ていうかしてください!書いてください!」って詰め寄った覚えが(笑)。「うーん、(ページ)取れるかなあ。でもすっげえ良かったよね。書くよ、スペースなかったら激刊!山崎にでも書く」と言わせた(笑)。そういえば山崎が俺に対して「自分を見てるようだったでしょ?」って言ってたのは一体何だったんだろうか。未だに気になる。(後日、ライブレポートが2ページ(by其田)、そして激刊!山崎で取り上げられたのだった)

(1999/11/26 記)

夜に生きるもの」のツアー。東名阪でワンマンライブを行いました。

凄い勢いでロッキンオン的な決め付けが炸裂してますね。若い。そして未だに僕は山崎好きです。

(2005/12/24 追記)

そういえば電気Zepp(塗糞祭)で久々に山崎と「最近何がいいですか?」的な会話をして、「高橋徹也の大統領夫人と棺、凄くいいんですよ!」ってプレゼンしたけど聴いてないだろうなあ…w
https://twitter.com/chinacafe/status/530666496003813377
https://twitter.com/chinacafe/status/530666613909889028

(2017/4/4 追記)