チャイナカフェ

高橋徹也ファンのブログ

高橋徹也presentsワンマン・ライブ「Dolphin's dance 2006」@青山・月見ル君想フ

Date

2006/2/19(日)

編成

高橋徹也、鹿島達也(Ba)、CHACO(Dr)、sugarbeans(Key)、松本健一(Sax)

セットリスト

  1. ホテル・スターダスト
  2. 惑星
  3. 夢の中へ、霧の中へ
    -MC-
  4. 星空ギター
  5. Blue Song
  6. 光の中へ
    -MC-
  7. La Fiesta
  8. 流星群
  9. 夜の亡霊、夜の国境
    -MC-
  10. SUMMER SOFT SOUL
  11. 夏の出口
  12. 赤いカーテン
    -MC-
  13. ユニバース
  14. 真っ赤な車
  15. 5分前のダンス
    -MC-
  16. バタフライナイト
    〜Encore
  17. 夜明け前のブルース
  18. 夜のとばりで会いましょう

Report

2006年初ライブ、にして初ワンマンです。今回から(正確には昨年の11月、代々木でのライブから)キーボードが佐藤友亮(トモアキ)さんに交替。そしてゲストに昨年夏以来の松本健一さんが参加。

昨年夏のワンマン同様「ある種の熱」を中心にした選曲ですね。曲順はかなり変わっているものの正直ちょっと既視感があったというか、新鮮味は薄かった。「夜の亡霊、夜の国境」は久々だったかな。イントロの鹿島ベースが煽り気味で非常にカッコ良かった。

全体を通して思ったのは、松本さんに全曲参加してもらう必要ってあったのかな?ということ。8月のワンマンでは特に不満はなかったんだけど、今回は何曲かで違和感を感じた。「SUMMER SOFT SOUL」は明らかにコーラスの邪魔になっていた気が…高橋くん若干歌いづらそうだったし。「リフレクションズ」の楽曲に無理矢理音を付け足すのはちょっとなあ。「ある種の熱」の曲は勿論OKなんですが。「赤いカーテン」とか凄く良かった。

佐藤さんのキーボードはちょっとビックリするくらいにハマっていた。山本さんが初参加した時のライブがとても微妙なライブだったことを思うと(笑)これはある意味快挙と言ってもいい。今回は松本さんが上モノを担当していたので、バッキングに徹する場面が多かったんだけど、たまに見せるソロもとても良かった。これからはもっと前に出てくるところを見てみたいかな。シンセ系の音もピアノの音も、両方とも凄く良かった。「SUMMER SOFT SOUL」でのシンセの音が物凄い好み。

で、いつもの3人(高橋、鹿島、CHACO)の調子も非常に良かったと思う。高橋くんは声がよく出ていて2曲目の「惑星」で早くも節を崩して歌ったりして(この曲でそうやって歌うのは珍しい?)、とても調子が良さそうだった。鹿島&CHACOのコンビネーションも当たり前だけど息ぴったり。ただPAのせいなのか、それとも調子が良すぎたからなのか、たまにドラムの音が大きすぎるように感じた。

という訳でバンドの調子は良かったと思うけど、全体としては少しだけ物足りなさと違和感の残るライブだった。松本さんと佐藤さんは初顔合わせということを考えれば全然オッケーだったとは思うんですが。

あー、あと。「真っ赤な車」をやったんですけど、はっきり言ってライブの流れ上浮いていたし、今回はやらなくても良かったんじゃないかと思う。それこそ松本さんが参加する必要を感じないし(サックス吹いてたっけ?構えてただけ?)、それだったら「ナイトクラブ」「チャイナカフェ」「鏡の前に立って…」辺りをやるべきでは。

そもそもこの曲を今ライブでやる必要があるのか?という気もする。やっぱりリアリティが無いというか…「リフレクションズ」「ある種の熱」で見せてきたサウンドとは明らかに違うし、歌詞もやっぱり違うと思うんですよ。陳腐な表現ですが、今回の「真っ赤な車」は気の抜けたコーラのような印象だった。前にも書いたけど、イントロのギターが全然小さいしね。初めて「夜に生きるもの」をプレーヤーにセットしてPLAYボタンを押した時のあの衝撃を思うと、「やるならもっとガーンとやってくれよ!」と言いたくなる。

ついでに言えば、あの「真っ赤な車」のイントロのみで起こる嬌声も気になって仕方ない。勿論今となってはレアな曲ではあるけれど、普段全くといっていいほど(表面的には)盛り上がりを見せないライブで、あの瞬間だけ何故あんなに盛り上がるのか。「5分前のダンス」「ユニバース」「SUMMER SOFT SOUL」などの名曲がいくら生まれても、結局みんなそこを求めてるのか。あのイントロであんなに歓声があがるのであれば「5分前のダンス」が始まった時には失神する人が2,3人はいてもいいじゃないか、なんて思う。

「真っ赤な車」という曲自体は勿論大好きなので、複雑な気分。


あ、MCのレポが全くありませんね。すみません、内容殆ど覚えてないんで無しで。唯一印象に残っているのが、アンコールのMC。1曲終わってから、物凄く神妙な面持ちで喋り始めたんですね。その瞬間「実はしばらくライブ活動を休止しようかと…」みたいな、いわゆる高橋徹也からの大切なお知らせ」かと思ってビクビクしたんですけど、話の内容はというと

「父親とラーメンを食いに行ったのだが、とても威厳があると思っていた父がタンタンメンを食べながら“辛い!辛いっ!”と言っているのを見て、何とも言えない気持ちになった」

みたいな内容だったので、てめーこのやろーさっきの表情は何だったんだよ!(笑)という気分になりました。いや、これ俺だけじゃないと思うんだけど。実際終わってから友達に「アンコールの時の表情が…」という話をしたら「私もそう思った!」と同意を得られたし。何だったんだろう、あの表情は。その時のタンタンメンの辛さでも想像してしまったんでしょうか。

(2006/2/27 記)