チャイナカフェ

高橋徹也ファンのブログ

山中さわお/村部淳一/高橋徹也@下北沢CLUB Que

日付

2000/6/21(水)

出演順

村部淳一/山中さわお高橋徹也

セットリスト

  1. 悪魔と踊れ
  2. 意外な人
  3. 雨宿り
    -MC-
  4. 紅茶
    -MC-
  5. 勝手にしやがれ
  6. 人の噂
    -MC-
  7. 音楽
  8. 花火
    =Encore=
  9. 星の終わりに

レポート

今回のライブはピロウズさわおくんが自ら電話して(笑)ブッキングしたという企画。全出演者アコースティックというコダワリも見せております。

一番手、村部(ex.ISIS)はアコギ一本で弾き語り。歌、めっちゃ上手いですね。でもアコギ一本なんで、どうしても単調になってしまうのが残念。そして企画者さわお&兄(spiky brothersというユニット名あり)が2番目に。兄のピアノ伴奏をバックに、とてもアコースティックとは思えないテンションで歌う。サングラスかけて後ろ手で歌う様はちょっとオアシスのリアムっぽかった。カバー、ピロウズの曲、オリジナルを混ぜて9曲。高橋くんと初めて会った時のエピソードを話して「マイフレンド、高橋くんに捧げる」と言って披露した「ストレンジカメレオン」は出色の出来でした。でも酔っぱらい過ぎでMC長い(笑)。時間押しすぎですよ。

トリの高橋くんが始まったのは 21時をまわった頃。今まではアコースティックといえば上田+鹿島コンビだったけど、今回は何とコサノさんとの2人組。上田+鹿島コンビの素晴らしさを知ってるだけに期待と不安が入り交じる。

1曲目はアコースティックといえばこの曲「悪魔と踊れ」。アコースティック、とはいうものの高橋くんが弾くのはエレキ。コサノさんは…何してたっけ?(笑)アコギですね、たぶん。

そして2曲目は「意外な人」。「意外な人」は何気に毎回やってますね。コサノさんの弾くギターが凄く良かった。包み込むようなエコーがかかった、優しいギター。そして3曲目は音源化されてない曲「雨宿り」。これは去年のクアトロでやりました。っていうか、ここまで去年のクアトロアコースティックと似た感じだなあ。ちょっと不満。

3曲終わったところでMC。
「…緊張する曲を最初に」(笑)
そ、そういう選曲だったのか。
「ここからは、19時から始まるコメディー番組みたいな…」
どんなライブだ、それ(笑)。そして今回参加してない鹿島さんの話になって、
「彼に…裏切られて。冗談ですけど」
「…何か今は、引っ越しとかで大変みたいで」(爆笑)
そんな理由かよ〜、と心の中で突っ込んでしまった。(しかし後に、この日鹿島さんはSmall Circle of Friends のライブに出演してたことが発覚:笑)

4曲目は「紅茶」。この曲は「太平洋」の中では好きな曲なので、嬉しかった。

MC。「床屋に行きたいけどやりたい髪型が無い」そうです。

5曲目は初めて聴く曲。確かファルセットで歌ったりしてた。「勝手にしやがれ」って歌ってたんで、たぶんそんな題名だろう(笑)。(セットリストを見た人によると、本当にそうだったらしい) それにしても高橋くんはアコースティックだというのに、落ち着きが無い(笑)。凄くもどかしそうに、座ってるのに体を揺らし、歌い、弾く。

そして6曲目、これまでのゆったりした感じとは違うイントロ。何を歌うのかと思いきや、何と「人の噂」!おおっ! あの曲がアコースティックでこんなアレンジになるとは。ここで思わず「…すげぇ」って呟きました。オリジナルよりもかなりテンポが早い。それだけでなく、高橋くんはフェイクも交えて歌う。よく歌えるな、と思うと同時に実は本当に凄いのはこれに伴奏を付けるコサノさんじゃねーの?と気づく。一歩間違ったら全然合わないもんな。素晴らしいギター。いつものバンドセットではキーボードなので気づかなかったが。

MC。この日発売のCDについて。そして「じゃあCDに入ってる曲を」と言って歌い始めたのが「音楽」。

オリジナルの印象的なイントロは無く、いきなり高橋くんの歌とギターから始まった。ギター一本だったけど、それは本当に、物凄く力強いイントロだった。そのまま高橋くんのギターと歌だけで「音楽」は続いた。

…としか言いようがない。もうこの時の素晴らしさは説明できない。ただ、ひたすら驚きつつ感動した。あの曲がギター一本でこんな風に奏でられるなんて!と。

と、文体も思わず固くなってしまうんだけど。本当に素晴らしかった。あ、ギター一本とか書いたけど、最後はコサノさんのギターが入ってました。これまた素晴らしいギターだった。

そして「花火」。ああ、何でしょうこの流れは。どちらも2月に発売になったテープに入っていながら、ライブではまだ披露されていなかった曲だ。「花火」はオリジナルより若干テンポが早めだった。でも、凄く切なかった。オリジナルの持つ儚さを失うことなく、少しテンポ早め。

最後の2曲で呆然としてしまった。凄すぎて。気づいたら高橋くんが居なかったって感じだ。アンコールがかかるかと不安だったけど見事な拍手で迎えられた。ああー、幸せだ!(笑)

「山中さんのテープ買いたい人、すいません」(笑)
そう、ライブ終了後に山中兄弟のテープ販売があったのだ。
「じゃあ、手短に長い曲を」うはははは(笑)

そして披露したのは「星の終わりに」。あー、屋根裏ワンマンのアンコールでやった曲だ。あの駄目ライブで(^^;)唯一素晴らしいと思えた曲。あの時は上田さんのピアノをバックに歌ったけど、今回はコサノさんのギター。これも本当にいい曲だなあ。しみじみ感動を残してライブは終了。

終わった後にいつまでも拍手をしていたいような、そんなライブでした。(まあ実際はCDを買いに、出口へ急いだんですけど:汗) 本当に本当に!素晴らしかった。今までのアコースティックライブの中では一番良かった。

本当にこんな感想が出るとは自分でも思わなかった。何故ならば上田+鹿島+高橋という素晴らしいトライアングルの凄さを知っていたから。ところが、それとはまた全然違うアコースティック高橋を引き出したコサノ氏。彼こそが今回のライブの陰の主役だったのではないだろうか、僕はそう思う。

しかしまあ、本当にこれだけ素晴らしいものを見せられるとまた見たくなりますね。アコースティックで。ワンマンは思い切って2部構成とか、どうですかね?(笑)

(2000/6/29 記)

高橋徹也山中さわおツーマンライブ決定記念でアップしました。文体が非常に辛いのですが、基本的にはそのままで。15年前…

ライブタイトルは無かったみたいです。

QueのHISTORYページはこちら → http://www.ukproject.com/que/history/00schedule/00-06.html

(2016/1/16 追記)